S.A.武器術・武器取り技について

 平成16年8月28日・29日の武器術・武器取り指導者合宿に参加してきました。

 短刀・杖・剣の操法,基本打ち・相対打ち,そして各種武器取り技と,みっちり指導を受けてきました。充実した二日間でした。

 やはり,S.A.の武器術は,体術同様,一切の無駄がなく,シンプル,かつ実戦的なものでした。

 櫻井文夫代表師範の動きは美しい。剣の素振りをしたときには,大地からのエネルギーが,後ろ足の小指から,膝,腰,背中,肩,腕を通って,剣先に伝わる様子が見えたような気がしました。

 武器術を稽古してみて,痛感したことは,いかに自分が基本動作をおろそかにしていたか,ということです。やはり,体術の基本動作がしっかりできていないと,武器を扱うことは,非常に困難だということがわかりました。基本動作の稽古は地味ですし,特に初心者の方にとっては,あまり面白くない運動です。しかし,基本動作を軽視せず,普段から,しっかりと稽古していく必要があるなあと感じました。

 さらに,当然のことですが,徒手・短刀・杖・剣それぞれ間合いが違います。その微妙な間合いの違いを理解していないと,さっぱり技にならない,ということも体感しました。武道や格闘技にとって,間合いは何よりも最優先される事項だと,私は考えます。間合いの重要性も,改めて見直すことができ,大変勉強になりました。

 「武器術を稽古することによって,体術の技術も向上する。」

 私は,今回の合宿を通して,そう確信しました。勿論,体術・武器術どちらか一方だけに限定して技術を極めていく,というのも一つの方法論ではあると思います。しかし,私は,体術・武器術を並行して稽古していくことによって,相乗効果が期待できるのではないか,と考えます。個人的には,時間に余裕のある限り,少しずつでも,武器術の稽古は続けていきたいです。S.A.茨城でも,希望する方が多ければ,武器術の稽古を積極的に取り入れていきたいと思っています。

 もっと詳しく知りたい!という方は,S.A.草加の武器術・武器取り技のホームページをご覧ください。

 なお余談ですが,合気道S.A.というと,稽古では組手ばっかりやっているんじゃないか,というイメージがあるのではないでしょうか。しかし実際には,型稽古を非常に大切にする団体だと思います。今回の合宿を通して,そのことも実感しました。

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